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マシュー・マコノヒー、キャリアに悩み俳優引退を考えた過去

マシュー・マコノヒーは『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)でオスカーを獲得する前、俳優引退を検討したことがあるそうだ。
Photo: Robert Smith/Getty Images

かつてはロマコメ映画で名を馳せたマシュー・マコノヒーは、俳優引退を考えるほど深刻に悩んだ時期があったという。『インタビュー・マガジン』でグレン・パウエルとの対談企画で、「2年間、ハリウッドを離れなければいけなかった」と振り返る。「僕はだいたいハリウッドに求められるのと違う方向に進んできた。ロマコメの時代には、そういう作品に与えられる振り幅は限られていて、ヒットは堅実なものだった。だけど、他のことがしたかった」

他のジャンルに挑戦したいと望むマシューに対し、ハリウッドの反応は、「そうかよ、くそったれ。敷かれた線路に留まるべきだったな。またな」というものだったそうだ。結果、2年間ハリウッドを離れることにつながったわけだが、当時は妻カミラ・アルヴェスと一緒に悩んだという。「怖かったよ。新しい仕事を探さなくちゃいけないと妻と長く話し込んだ」。高校教師や野生動物ガイド、指揮の勉強することなど、さまざまな職業を検討したそうだ。「怖かった。一日が長くて、自分が無意味に思えた。だけど、自分に必要なことだと覚悟を決めた」「ちゃんと砂漠から脱出できるのかわからなかったから、本当に怖かった」

妻のカミラ・アルヴェスとの間には3人の子どもたちが誕生している。

Photo: Rick Kern/Getty Images

1993年公開のリチャード・リンクレイター監督作『バッド・チューニング』でブレイクを果たしたマシューは、2000年代にジェニファー・ロペスと共演した『ウェディング・プランナー』(2001)、ケイト・ハドソン共演の『10日間で男を上手にフル方法』(2003)、サラ・ジェシカ・パーカー共演の『恋するレシピ 〜理想のオトコの作り方〜』(2006)など、多くのロマコメ映画に主演して人気を集めた。このインタビューでは、2年間の休業期間がいつだったのか特定はしていないものの、2009年に『リンカーン弁護士』が公開されるまでに少しの空白期間がある。

その後、マシューは『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)、『インターステラー』(2014)といった、賞レースを賑わせる作品に立て続けに出演。エイズ患者を演じた『ダラス・バイヤーズクラブ』では、アカデミー賞主演男優賞に輝いた。また、盟友ウディ・ハレルソンとともに主演・製作総指揮を務めたドラマ「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」は、エミー賞ゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、高評価を得ている。

Text: Tae Terai